お伊勢参り

 御蔭参りともいわれている伊勢神宮への参拝。
 伊勢に行きたい伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも、ヤートコセーのヨッコーイナ♪
 なんて歌があるほど、昔の人にとってはずいぶんとあこがれのものだったらしいですね。
 ま、今よりも旅というものがずっと難しい時代、それこそ『旅の恥はかき捨て』なんて言葉が生まれるくらい、旅とは稀であり、楽しみであった、そんな時代から続けられてきた日本最古のトラベルツアーに行ってきました。
 和歌山から伊勢神宮に着いたのは朝の7時
 駐車場はガラガラ、しかも雨もポツポツと。
 なんとか止むといいなって思いながら、ついうたた寝しちゃったんです。
 日差しの眩しさと暑さにハッと目を覚ましました。
 時計を見たらもう10時。
 晴れてくれて良かった、と思って車を降りたらびっくり。
 とても広い駐車場でしたが、すでに満車となっていて、通路や道路にまで車が停まっていました。
 他の駐車場もいっぱいらしく、近くの河原にも停めているのだとか。
 
 さすが伊勢神宮
 私も早速出かけることにしました。
 途中にある建物は古めかしいながらも、どこか趣のあるもので一軒一軒見て回るだけでも面白いです。
 おかげで、ちっとも目的地まで着かない。
 でも、それでいいのかな?
 単にお参りするだけではなく、道中を楽しむのが旅だし、迎える側も旅人を楽しませる工夫をあちこちに拵えてあるのですから。
 楽しまなきゃ、損でしょう。


 キュウリの浅漬けを丸ごと割り箸にさして売ってました。
 冷えてて美味しそう。一本100円。

 伊勢神宮と言ったらもう、お土産はこれですよね。
 赤福
 あちこちにあるお土産屋さんで売っているのですが、皆、この本店で買いたいらしく、後で行ったら行列でした。
 もちろんどの店で買っても同じなんですが。
 
 これは抹茶のかき氷に赤福のアンコが入ったものです。
 江戸時代から変わらずにお伊勢参りの人のお土産になっている赤福
 他の色は作らないのでしょうか?
 
 とあちこちフラフラと見ていたら気がつけば周りは人でいっぱい。

 早くお参りしなくては。
 本殿へ行くには有料らしいので、門の前でお参り。
 願いは毎度同じことですが。
 戻る途中でこんな看板見つけました。
 

 うーん、無料というのがいいですね。
 歩き疲れてのども渇いたし、ちょっチ休みたいなぁって思ってたところですから。
 席に着くと運ばれてきたのは抹茶と砂糖菓子。
 菓子の方はイチゴと生姜の香りがしました。

 砂糖菓子を齧り、少し温めの抹茶で喉を潤す、最高のひと時でした。
 お茶をたててみるのもいいかな、って思えるくらい。
 他にも能の舞台を見られたり、和太鼓の演奏があったりと、盛りだくさん。
 歩き疲れると、飲食店はどこからも美味しそうな匂いをただよわせているときてますし。
 お土産屋さんはたくさんあって、全国から伊勢神宮に奉納されている逸品を買うこともできますし。
 なんだか一つのテーマパークのようになっています。
 だからこそ昔から人気があるのでしょうね。
 こんなものまでありました。

 なんだか普段は、外れてばかりの私でも、ここで買えば当たるかもって気になりました。
 神様の御加護といいますか、御利益あるんじゃないかな?
 お参りしたばかりだし。
 なんて考えている人間にはまず当たりっこないんでしょうけどね。