電話
今年は、どうも好天と桜のタイミングが悪いらしい。
青空のもと満開の桜を、というのがわたしんとこの地域じゃ無理そう。
桜を追って北上しようかな?
こんなこと考えるのは、まぁ逃避したいと思うとき。
ホントはしなきゃいけない事、いっぱいあるのにさ。
そんなこと考えてたら、携帯の呼び出し。
メールじゃない
珍しい。
画面には“通知不可能”
これもまた珍しい。
相手は、以前の学校の教え子からだった。
3月に卒業して、4月からは専門学校のはず。
日付からすると、入学式はまだみたい。
「先生、お元気ですか?」
尋ねる声がホントに楽しそうで、春休みを思いっきり楽しんでるな、って言うのが分かる。
なんか嬉しいものだ。
お互いの近況や、他のクラスメイトのことなんか聞いたり。
時々、音が悪くなるけど、私の携帯が古いせいかなって思ってた。
なんせ2年以上使ってて、一度は修理に出したし、壊れないまでも何度か床に落としているから。
でもちょい、気になったんで、聞いてみた。
“今どこから電話してるの?”
「スリランカ」
……
“はぁ〜?!”
どうやらホントみたい。
まだ帰国中なんですと。
やばい、こんなアホな、というわけではないけど、日本に帰ってからでもすればいい話に電話代いくら使わせちゃったんだろ。
スリランカで結構楽しくやってるみたい。
いいなぁって言ったら、こう言われちゃった。
「先生、いいなって言ってるだけじゃ、だめですよ」
ハハハハ
ホント、教えることより、教わったり、ハッと気付かされることのが多いね、
先生って言うのは。
ダメじゃん。
でも本当にその通り。
またどっかぷらっと旅しようかな?