卒業の歌

 この時期になると、やたら卒業をテーマにした歌があちこちで聴かれます。
 卒業の歌と言えば?この答えで大体の世代って分かりますよね。
 卒業式、というと歌というのはつきもの。
 それは日本語学校でも同じ。
 ただ私が学生をしていた頃とは、ほんの少し前の話なんですが、曲がずいぶん違うみたい。
 ま、海外から日本へ来ていますから、仰げば尊し、なんてまずありません。
 といいますか、この歌、いまどきの日本人の学生も歌うのでしょうか?
 生徒たちに何の歌がいい?ってリクエスト聞いたのですがホントにそれ誰の歌ですか?って思うくらいタイトル聞いても分かりませんでした。
 芸能、サブカルに関しては一部の生徒の方がずずっと詳しいですね。
 以下、生徒が挙げたタイトルで私が知っているもの
 ・キロロ     長い間、未来へ
 ・東方神起    ウィーアー(アニメ、ワンピースのOPだからでしょうか)
 ・いきものがかり YELL
 ・Greeeen     キセキ
 等々。
 贈る言葉、とかもありません。
 日本語の勉強していたのですし、何か一つくらい歌えてもといいだろうということで、授業の終わりに歌の練習をしてきました。
 曲を何にするか結構モメました。
 好きな曲と歌いたい曲と歌える曲で微妙に各自で違いがありますから。
 
 クラスごとに決めるのですが、他のクラス担当の先生も中々決まらず困っていたみたい。
 でもあるクラスの先生に聞いてみたら、こんなこと言ってたんです。
「私はアバが良かったんだけどなぁ、いい曲多いし…」
 なんで英語の曲を歌わなきゃいけないんじゃい!!!
 って言いたかったけど、まさかホントに言うわけにはいかず
 “いやそれはちょっとねぇ…”
 って言ったら
「そうだよね、アバじゃ古すぎて今の生徒には分かんないかぁ」
 ですって。
 この人は私を犯罪者にしたいのか、
 罪名、過剰突っ込みドツキパチキによる過失致傷罪。
 なんとか我慢して、ま、日本の、彼らの知っている歌なんかの方がいいんじゃないですか?
 って言っておきました。
 日本の曲の中には他の国の言葉に翻訳されているものもありますし。
 中島ミカの『雪の華』は中国語の歌詞もあるそうです。
 それだったら、歌詞見ながらすぐに歌えそうですから。
 
 で、 
 で、
 で、
 何を歌うことに決まったのかと言うと…
 We are the World
 ですって。