スピーチコンテスト

 日本への留学生が参加するスピーチコンテストがあり、私の学校から二名の生徒が参加することになったので応援に行ってきました。
 留学して3年以内というのが参加条件の一つなのですが、本当に上手に話す子もいれば、たどたどしいながらも一生懸命に自分の主張を伝えようとしているのが分かる、そんな熱いスピーチをしてくれる子もいて、本当に聞いてて楽しかったです。
 一緒に行った生徒の中にも、今度は自分が参加したいと言ってる子もいて、どうすれば参加出来ますか?と真剣な目で質問したり。
 殆どのコンテストは、希望すれば誰でも参加できるわけではなく、まずは原稿を主催者側に送って、そこで認められて初めて出場資格を得られるものがほとんど。
 つまり予選ですね。これを通らなければならないよって伝えたら、練習したい!!って言ってました。
 これからの勉強の励みになったみたい。
 本当に参加して良かったと、思ったのですが思いがけないハプニングが。
 生徒の一人がこう質問したんです。
「先生、どうして台湾が国になっているのですか?台湾は中国領なのに。」
 って。
 確かにパンフレットを見ると台湾からの参加者の欄には、出身国『台湾』とあったのです。
 他の子の同じ欄を見ると、中国、韓国、ネパール、ベトナムとなっていますから、どう見てもこの書き方だと台湾を1つの国として扱っているわけですよね。
 どの中国人の生徒に聞いても台湾は正確には台湾島は中国領と当たり前のように答えます。
 日本人は違うのですか??
 って聞かれたんですが、私はこの質問にはいつも台湾は中国ですよって答えて逃げています。
 
 ホントはね、ホントはさ、
 
 台湾という国はなくて正確に言うと、中華民国
 台湾島を中心に領土とする一つの独立国だって思っています。
 経済レベルや、文化圏、政治形態も違うわけですし。

 
 そしてもう一つの中国、正確に言うと中華人民共和国。北京を首都とする社会主義の広大な領土を持つ国。
 共産党一党独裁の国で、言論の自由だけでなく、住所移動の自由もありませんし、県・省・国家レベル以上の選挙もないこの国。
 この二つの中国を同じ国と見る方が無理あるんじゃないかなと思っています。
 台湾が中華人民共和国編入したなんて事実もないですし、むしろ、どうして皆が台湾島は自分たち中華人民共和国のものと疑いもせず言うのか、ま、不思議と言えば不思議なんですが。
 それは歴史がいずれ答えを出してくれることでしょうから、私がとやかく言う必要ないかなと思って、台湾は中国(中華民国)だよねと言ってますが。
 は〜ダメな私。