フルムーンにお願い

 仲秋の名月。
 場所によっては曇りや雨で見られないそうですが、私の住んでいる場所では満月を見る事が出来ました。
 お団子とススキを飾ってと風流にいきたいのですが、実は今日が仲秋の名月だと気づいたのは実はついさっき。
 ずっと明日だと思っていましたから。
 でもって急きょ買ってきたのが『月見大福』
 『つ』を『ゆ』に変えれば『雪見大福』
 私としてはこっちの方が好きかな。
 
 
 月を見れば千々に物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど
 
 (訳)月を見ていると、いろいろと悲しい物思いがする。
   これも秋だからだろうか。秋は誰にもやって来るもので、
   私一人にだけ訪れるわけではないのだけれど。
 
 月を見て色々な想いをめぐらし、何かを見出そうとしているのは昔からみたいです。
 秋という季節、夜長も手伝って、物思いにふける時間というのが特に多くなるのかもしれませんが。
 しかし、見ているこちらが、いくら雰囲気出して眺めていようとも、肝心の見られているお月さまにしてみれば、んなこと知ったこっちゃねーよって感じでしょうけど。
 月は月でしかないしね。
 そういえば一昔前にルナティックシンドロームなんて言葉が流行りましたっけ。
 月の満ち欠けが人の精神にまで影響を及ぼすとかしないとか。
 又は、人を殺すなら、新月なら毒殺がいいいし、満月なら刺殺がいいというやつです。
 もっとも今は時や場所を問わずおかしい人間で溢れているから、月の力もなにも無いのですが。
 
 ま、月より団子、それより雪見大福なんて言っている私には一生縁のないことですね。