今を生きる。

 授業においては、教師の立場にある私の方が、生徒に教えられる事ってよくあります。
 それは今まで気付かなかった日本語であったり、教え方であったり、解釈の仕方、使い方であったり。
 今日は討論するということを授業に取り入れました。
 一つのトピックを与えて皆で意見を言い合う。
 賛成か反対か。
 何故賛成なのか、何故反対なのか?
 意見を言ってもらうのです。
 で、今日のトピックの最後に自殺は罪か?ということを取り上げました。
 選んだのは私です。
 面白いくらいに意見が別れてくれました。
 言葉の使い方、言い方、表現の仕方などをチェックして直していたんですが。
 ある生徒達がこんな事言ったんです。
 「人は誰も生きる意味がある。だから自殺はいけない。」
 これに対して別の子が
 「自殺は悪いことじゃない。死にたいなら死ねばいいと思う。」
 って。
 ま、そういう考え方もあるかなと思いました。
 考え方にまでどうこう言うつもりはありませんから。
 でもその後に続けた言葉が凄かった。
 こう言ったんです。
 「生きる事に意味なんてない。どんな時も、生きようとすることに意味があると思う。」
 
 なんか、どうコメントすべきか迷うくらい頭にグラグラってきました。
 日本語でここまで言えるならもう学校来なくてもいいじゃん。
 日本人だってこんな風に言える人少ないでしょうから。

 言い得て妙です、まさに。
 生きる事、そのものに意味なんてない、意味とは生きていこうとする意志の中で作られるもの、ってことですから。
 自殺がいいか悪いかなんてもう、どうでもよくなりました(コラコラ)
 生きる事に意味なんて無いし、必要な人や命なんてどこにもない。
 世界にとっては誰もが要らない存在なのは分かっていたつもりですが、ついつい忘れた振りしてました。
 認めるとちょっチ空しいような寂しいような気分になるからかも。
 生きる意味や、ここにいる理由は後から創るものなんでしょうね、どう生きようとするか、生きていこうとするかで。
 私や他の皆ににそんな事を気づかせてくれた貴方は、それだけでも生きる意味を持っていると言える、なんて自分では上手くまとめたつもりだけど、生徒の反応は今一。
 私は今、猛烈に感動している!!というネタ振りが悪かったかにゃ??