夏の匂い
暑い!
暑いのは分かっているから、一々言わんでよろしい、と言われそうですが、それでも言いたくなるくらい暑いです。
日本の夏って、そうだこんなにも暑かったんだっけと今更ながら思い知らされました。
ま、それでもこの程度の暑さは序の口でこれからはもっと暑くなるとの事。
特に今年は出梅も早いそうですから。
自転車で外を走っているとムッとむせかえる程の草の匂い、田んぼの水も干上がる寸前でその独特の土の匂い、蚊取り線香の匂い。
日本の夏だなぁと思いました。
あとは花火の火薬の匂いなんかも夏気分を出しますね。
ココナッツクリームの匂いは海水浴を思い出させますし。
匂いというのは色々な記憶を引っ張り出してきます。
特に夏は命が一番燃える季節なだけに、色々な匂いを運んできました。
最近は風景もそうですが、日本から季節の匂いというのがどんどんと無くなってきていて、なんとも寂しい限りです。
無味無臭が一番とされていて、少しでも何か異臭がするとたちまち大騒ぎですからね。
無臭タイプ、というのを売り文句にしている商品も沢山出てきていますし。
ま、確かにあまりにも臭いのは私も嫌ですが。
風鈴の音でさえも騒音公害だと苦情がくる世の中ですから、仕方ないのかな?
の割にはそんな苦情出す人も平気で車に乗ったり、電車を利用していたりするんでしょうけど。
本当にいつか日本の夏から匂いが全く無くなってしまう日がくるのでしょうか。
もしそうなっていたとしたら、そこには多分命と言うものは一つもないでしょうけどね。
人間ていうのは自分の臭さには中々自分で気づかないもの。
とくに加齢臭っていうのは嫌な言葉ですね。
年齢を重ねていくほど人間は臭くなるって言っているみたいで。
老若男女、体臭はみなそれぞれあって、食生活に気を付けて、身を清潔にしていれば匂いなんてそれほどと思うんですけどね。
風呂に入らず、不潔にしていれば、若くたって臭くなるるでしょうし。
この臭さとは違うのかな?
なんか実態が分からないまま、言葉だけが先行して、勝手なイメージを作っているみたいで。
後は、欲にまみれてる輩ほど、腐敗臭をプンプン出して、それでいて自分が清廉潔白なんて思ってしまうのですからね。