めぐり合い、そして…

 部屋の片づけをしていました、の続き。
 写真の入った額があったのですが、もうかなり古いものでしたので、額ごと処分してしまおうと思ったんです。
 でもこのエコロジーの世の中。
 まるごとポイっと捨てるわけにはいきません。
 ま、前からそうだったんですけど
 材質ごとに分別して捨てなければ。
 額にはガラスとアルミ、木が使われています。
 で、額を分解したら封筒が挟まっていたんです。
 思いを綴ったけど、結局出せなかったあの日の手紙?
 なんて思い出とは全く無縁な私。
 封筒を触ってみるとなんか硬い感触が。
 まさかと思って逆さにしたら500円玉が落ちてきたんです。
 それも旧500円玉の方が。
 確か2000年に500円玉は偽造防止を強化するために新しく変わったはずだからそれ以前にこの額に入れたのでしょうね。
 でもそれだけではありませんでした。
 さらになかを見ると
 えーっ!!
 んなんと、一万円札が2枚と千円札が一枚あったんです。
 ¥21500。
 どうやらへそくりのつもりで隠しておいたのをずっと忘れてたみたい。
 お札も勿論1つ前のデザインでした。
 もう驚くやら嬉しいやらで。
 このままでは使えないでしょうから銀行持って行って変えてもらおかな。
 
 ま、うん年前の私から今の私へと御小遣い貰ったようなもんですね。
 過去の私が、今になって困っている私のことを何らかの形で知り、額に残したのかな?
 だとしたら凄い!!私って。
 なんという才能の無駄遣い
 もうすっかり忘れてたし、正直今でもいつこの額に入れたのか記憶に無いのですが。
 
 ¥21500なんてこのお札が使われていた頃の私にはホントに大金だったはず。
 忘れるなよ、ほんと。危うく捨ててしまうとこだったじゃん。
 ごみ分別の大切さを知りました。

 このお金を入れた頃の私は、どんな事してたんだろ。
 その頃の私って、自分の未来をどんなふうに想像してたかな??
 ま、こんな風になるとは予想できなかっただろうけど。
 もう、あの頃の私は何処にもいないんだけどさ、私が私に残してくれたお金、確かに受け取ったから。
 大切に使わせてもらいます。
 ま、でも別に自分のお金ですから、プラスになったわけではないのですが。
 
 でもって私がいかにルーズかがまた一つ証明されたに過ぎないんですけどね。
 でもこの喜びは当の本人にしか分からないことでしょうね。
 
 ま、読み返して恥ずかしくなる原稿よりはずっとマシですし。