血液型
日本語の授業ではトピックをたてて、それを読み解くことで語学力を付けるというふうにしています。
ですから何を取り上げるかというのは大変重要。
というのも日本人の感覚では話題になりそうなことでも、他の国の人から見れば何でそんな事が話題になるの??
ということも多々ありますから。
ま、もっとも、私自身が授業で使うトピックを選べるわけではないのですが。
出来る事と言えば指定されたトピックをいかに効果的に使うか考えることぐらいです。
与えられたものを最大限に効果的に利用する、のも大切かな。
で今回は血液型。
日本人はホントにこだわると言うか、気にしますね。
血液型で占いまでありますし。
相性や性格診断まで出来ますし。
それが強ち外れていないのというのも、話題になる理由かな?
海外ではそんなに騒がれていないように思いました。
アメリカかどっかで血液型ダイエットなるものが噂された時くらいじゃないのかな?
輸血、献血に必要なためにあるはずのABO式。
でも血液といういのは体中に酸素を運ぶだけではなく、その実、様々な情報を持っているわけですから。
血が騒ぐなんて表現もあるくらい自分でも覚えてないような事まで沢山知っているのでしょうね。
韓国の学生は血液型診断というものをある程度信じているらしいのですが、中国の学生はまるっきり無関心でした。
中には自分の血液型を知らない人までいましたから。
輸血の時に困るから、血液型ぐらいは知っておいた方がいいよ、とは言ったのですが。
でもこの血液型診断、信じる信じないと色々言う人がいるでしょう。
ま、科学的根拠は無いと言いますし、実際に世間に出回っているのは、あくまで確率統計に基づいたデータから垣間見える断片的な結論でしょう。
むしろここで見られていることは、血液型診断と聞いてその人がどんな反応を示すかで、その人の事を知ろうとしているのでしょうから。話にのってくるか、あくまで無関心か、否定するか、肯定するか。
その人の反応を見ていれば朧げながらもどんな人だか分かる。
そこにこの話のもう一つの診断があるのでしょうから。
肝心なことって案外目立たないとこにあるもんですよね。
私も気をつけにゃいと。