人間に知覚出来る神なんて、神じゃないだろな

 大通りを歩いていたら、街頭でマイク片手に何かを叫んでいる集団に出くわしました。
 選挙の時期ではないし、第一、キリストがどうたらこうたら、と言っていますから。
 聞きたくないのに聞こえてくる彼らのご高説の内容というのは、まぁ神の代理人であるキリストを信じる者だけがこの世の苦しみから救われ、罪を赦され、死んだ後天国に召されるのだとか。
 信じる者しか救えないような神様ってのもね、スケール小さいかもなのです。
 ま、ユダヤ教から分裂した一人の男が始めた教えが後の世界にここまで影響を与えるなんて、当の本人は知っていたのかな?なんてのは愚問ですね。
 ただもしキリストが本当に復活してしまい、今までキリスト教徒のやってきたことを知ったら、どう思うでしょうね。
 それこそ死にたくなるんじゃないかな。
 宗教を重んじる人間、法律を遵守する人間、ハムソーセージの好きな人間は決してその製作過程を見てはいけないという格言もありますし。
 でもキリスト教徒でない私から見ても彼らの主張していることってもう無茶苦茶。
 そんなんでさえも受け入れてしまうくらい懐広い宗教なのでしょうね。
 宗教とは一種の麻薬であるという言葉も頷けます。
 だって街頭で演説している人達、どっか恍惚としながらも目だけは死んでますから。
 そのうち脳にまで達してじわじわと全身蝕まれていくのでしょうね。
 人間止めるか宗教止めるかというとき彼らはどちらを選ぶのでしょう。
 
 以前こんなニュースやっていました。
 アメリカのとある居場所に自然史博物館が出来たのですが、その展示内容に批判が集まったそうです。
 聖書によれば人間は神から創られたので、類人猿やダーウィンの進化論なんて容認出来るものではないのだとか。
 これを子供が言っているのならともかく、大人が言っているのですから。
 アメリカを民主主義の国、自由の国なんて言われているけど、こうしてみると神の支配する国なんですね。
 もしくは神を騙っている一部の人間の支配するってところかな。