シ者
クリスマス。
人類史上最初にして最大のトリックスターの誕生日なんてことで騒いでいる人も多いけど、元々は死者が蘇る日であり、生まれ変わりを祝う日。
だから街にいるのは天よりの使者ではなく、死者の方だったりなはずなんですけどね。
巡り行く者、いずれ巡り還える。
今日はそんな中で境目となる日なわけです。
生と死の狭間にあたるこの日だからこそ皆で楽しく騒ごう、そんな日なんだって思えてからは、結構好きになりました。
そう、だから別に耶蘇でなくたって構わないのです。
むしろ、耶蘇の方が後からこの日にあたって、こじつけたわけですから。
スターの誕生日が12月25日でないのは随分と前からわかっていたみたいですし。
サンタクロースだって異端者として火あぶりの刑にされた、なんてこともありますし。
そんなこんなのクリスマス。
お金を払えば、払った金額の分くらいでしたら、大抵の人はそこそこ楽しめるシステムになっている日本のクリスマス。
いいじゃん、それで。