Guitar Kids Rhapsody

 
 バスキングしています。
 この可愛くデコレしたギターと帽子が彼女のトレードマーク。
 ハレルヤ ヨーコというのが彼女の名前。
 日本人でバスキングライセンスを取得できたのは彼女で4人目なのだそうです。
 日本では土門さんという方が、もしかして有名なのかも。
 本を出してますし、日本に帰国してはサイン会やライブ活動、私の母が言うには何かのテレビ番組にも出ていたような…とのことでした。
 でも英国での知名度でいえば彼女の方がずっと上でしょうね。
 英国ではすでにCDもリリースしていますし、その顔はバスキングのオーディション審査員も知っていたくらいですから。
 
 バスキングはこんな感じで半円形のスペースが設けられていて(ピッチとよんでいます)、その中で演奏しています。
 楽器も様々で、ギターやキーボード(パソコンのではなく)バイオリンにハープ、サックス他にも名前を知らない楽器ありました。
 ロンドンにしばらくいましたので、このバスカーはこの前××駅で演奏していた人、なんて事もありました。
 トーテナムの駅で学校に行く時間帯に、ほぼいつも同じ場所にバスキングしている人がいました。 彼が演奏していたカノンがとってもとっても好きだったなぁ。
 ロンドンのチューブでは日本みたく余計な放送をやたらしないのはバスキングの邪魔をしない為かと思えるくらい、ってんなわけないんですけど。
 ホームに降り出口目指して歩いて行くと、微かだけどでもはっきり伝わってくるリズム、それが少しづつ大きくなって夢中にそして楽しみながら演奏しているバスカーが見える頃には、体中に何かが駆け巡るんですよね。
 だからついつい小銭を用意して楽器ケースの中に弾いてしまうのです。
 知らず知らずにパワーもらってたんでしょうね、きっと。
 
 英語の歌を歌うバスカーは沢山いるのだから、彼女は英語の歌と日本の歌を織り交ぜて歌うのだそうです。
 そうそう色々な人との出会いがあったと話してくれました。
 バスキングですから殆どの人は目の前を通り過ぎるだけなのでしょうけど、中には声掛けてくる人もいるとか。
 でも通り過ぎる人すれ違うだけの人、こういう人達との在り方も出会いの一つなのでしょうね。
 だって考えてみれば、人間誰でもすれ違うことすら出来ない人の方が圧倒的に多いのですから。
 だからすれ違うことしか出来なかったのではなく、バスキングしているからこそすれ違うことだけでも出来たんだという、そんな喜びがあるのでしょうね。
 ちなみに、彼女のバスキングに一番最初にコインを入れたのって私なんです。
 これって秘かな自慢。というか自己満ですね。
 それがどうしたの??
 そんな事聞く人と私は友人になりたくないでぇす。