バスキング
今年一番の冷え込みというのも納得出来るくらい寒い日でした。
街中はクリスマス商戦まっただ中で、どこもかしこも賑わっています。
この時期の寒いながらもどっか暖かみある雰囲気はいいものです。
クリスマスをする日本人を揶揄する人いるけど、楽しければいいじゃん、というのが私の考え。
別にキリストの誕生日というわけでもなさそうですし、クリスチャンだけのものでは無いハズ。
それぞれの楽しみ方でいればね。
クリスマスの経済効果の恩恵を受けている人もそう少なくは無いでしょうし。
ま、人の楽しみを邪魔するような空気読めないことや白けさせるようなことはしたくないものです。
ロンドンで賄い作りのアルバイトをしていた時に同じ店にいた女の子からメール届きました。
バスカーである彼女からのメールと共に今週末のチューブの運行状況を知らせるメールも来ていてなんか笑えました。
もう当分の間は気にすることも無いのにね。
メールには最近バスキングしていて出会ったこと色々とありまして。
今日もどこかのチューブ構内で歌っていることでしょう。
ロンドンのチューブで私が好きなものは、オイスターカード(日本帰ってきてつくづく思いましたが本当に便利なカードでした。日本にも導入してもらいたいくらい。)チューブマップ、そしてバスキング。
バスカーという言葉を私はロンドンで初めて知りました。
ロンドンのチューブ構内で演奏活動をしている人達です。
その活動をバスキング、演奏している人はバスカーと言っています。
元々の言葉は
busk:[動](自)*1 1 (通行人を相手に)芸をする.
2 どさ回りの芝居をする.
なのではありますが。
日本でいうところの路上ライブというやつでしょうか。
同じというにはやや抵抗ありますが。
このバスキング、誰でも出来るというわけではなく、ライセンス制。
オーディションを行い、合格した人だけしか出来ないのだそうです。
東京都もなんか同じようなことしているらしいですけど…。
でも日本とロンドンでは何が違うって、彼女の言では『稼ぎ』なんだとか。
バスキングやっているそのそばには楽器ケースが必ず置いてあって、通る人は気が向くとコインを放り投げていきます。
バスカーの中にはこの稼ぎだけで生活している人、つまり本職がバスキングなんて人もいるのだとか。つまりそれだけ稼げるのでしょうね。
ですからどこの駅でやるか、時間帯はいつか(バスキングしていいのは一回二時間、一日二回まで)を選択するのは重要で、人通りの多い駅や時間帯はすぐにバスキングの予約で埋まってしまうのだそうです。
おまけにライセンスを取得したばかりの彼女は、まだ活動出来る駅が限定されているそうですし。
それに引き替え日本ではほとんどお金入れる人っていないのですって。
ま、やったことないから分かりませんが、たぶんそうでしょうね。
私もロンドンに来たてのころにはバスカーや大道芸人にお金入れませんでしたから。
チップにも抵抗ありましたし。
なんか見知らぬ人と直接現金の授受をすることに抵抗があるのかも。
ですからおひねりや、ぽち袋なんてものがあるのでしょうし。
どうしても現金の場合はどっか人目に付かぬようこそこそするというイメージついてまわりますし。別にそれをどうこう言うつもりはありませんが。
でも、せめて郷に入っては郷に従えという言葉を海外に出る日本人は覚えておいた方がいいでしょうね。ま、旅の恥はかき捨てなんて便利な言葉もあるのですが。
でもかき捨てるにも限度ありますから。
続く…かも。
*1:英