ロンドン大地震

cashcard2007-10-16

 今日のロンドンでの地震は凄かったです。
 分厚いコンクリートの床に数百メートル渡ってひび割れが走りました。
 大勢の人が見物に出ていました。
 日本ではよく、まぁ見たくもないのですけど、見られる光景でもここロンドンではひび割れした地面なんて中々見られないのでしょうから。
 
 こわごわと覗いている子供。落ちないでね。
 
 ハイ、嘘です。
 この床に入ったひび割れ、別に地震でもなければ、建築上に問題があったわけでもありません。
 場所はテートモダンのGフロアの床です。
 そう、これも一つの芸術作品なのです。
 
 フロアの床を横断するかのようにほぼ端から端まで入った亀裂。
 数日前の新聞にもこの割れ目に落ちて怪我をした人もいるとか。
 それでも柵等を付けない所がここ英国ですね。
 日本ですとアホみたいに安全策に走るでしょうから。
 
 でもまさか亀裂が作品になるなんて想像出来ませんでした。
 亀裂と言うのは作ろうとして作るのではなく、何かが崩壊するその前兆を示すために生じるものでしょうから、普通は。
 でも、考えてみればこの世界にあるものはその早さは違えど、全て崩壊へと向っているのです。
 全ての物事は崩壊の途上において比較的安定している時期のものに過ぎないのでしょう。
 どんなものとて、いずれは崩壊してしまうのですから。
 ですからどんなものにも目に見えない亀裂というものを持っているのかもしれません。
 それがある一定の時点に差し掛かったところで目に見えるものとして現れるのでしょう。
 それはどんな堅固なものであっても例外はありません。
 むしろ堅固であればあるほど、亀裂には気付きにくいのかもしれません。
 で、気付いた時は手遅れになった岩盤崩壊みたいな。
 でも崩壊した後にまた何か新しいものが生じてきたり、今まで気付かなかったことを見つけることが出来たりなんて事だってあるはずですから。
 壊すこと、壊れることを極端に恐れることはないのでしょうね。
 一体何をいいたいのやら分からなくなってしまいましたが。