Life in the U.K
私に直接関係してくるかどうか分かりませんが、ここ英国で外国人が市民権や永住権を得るためには試験を受けて合格しなければなりません。
その試験の名前が『Life in the U.K』
試験の範囲は英国の歴史から政治、法律、地理、統計に生活問題まで驚くほど広いです。
私の友人は、英国人の男性と結婚しましたが、彼女も市民権を得るためにこの試験を受けるのだとか。
この試験のための公式の参考書まで出ていて、勿論友人はそれを持っています。
ま、それが無駄に厚くて重くて、これ全部覚えなければいけないのかと思うと、勉強する気も失せそうになるのですが。
模擬試験という形で問題が載っていました。
でもやっぱりお役所が作る試験。
一応この試験の目的は英国で暮らすための最低限の情報や知識、一般常識が備わっているかを量るのが目的のはずなのに、中にはこんなこと当の英国人だって本当に知っているの??と思うような問題もありました。
例えば、英国の子供たちはどれくらいの頻度でポケットマネー、つまりお小遣いをもらているか?
1 毎日
2 毎月
3 毎週
4 誕生日だけ、つまり年に一回?
答えは3だそうです。
なんてな具合に。
因みに週に平均£8.2なのだとか。
でもこの階級階層がいまだに根強く残り、尚且つ世界中から人が集まっていて、マイノリティの詰め合わせ的なこの英国で平均を出すことほど無意味なことって無いでしょうね。
貰っている人はもっと貰っているでしょうし、そうでない子は平均にも届かないでしょうし。
それにしても法律というのはどうしてこうも際限なく増えるのやら。
ビザに関しても毎年新しい法律が出来ますし。
法律が増えれば、増えた法律に対する法律が出来るのですから、結局いたちごっこなのでしょうね。
一度出来てしまえばもう元に戻すことは出来ないわけですし。
古代ローマ時代にキケロはこんな言葉を残しました。
人々の善が最高の法律である。
法律に触れなければ何をしてもいい、なんて考えのこんな世の中では何とも空虚な言葉に聞こえますが。
でもこのままですと近い将来は一人一人に遵守しなければならない法律なんてものが出来てしまいそうで何とも怖いものです。