賄い物語
以前書いたように、今バイトで賄い作りを任されています。
メニュー考えて買出しに行って、料理して、後片付け。
ほぼ一人でやっていますが、これが結構楽しいんです。
あまりに楽しすぎて、本業おろそかになりそうなくらい。
ま、何が楽しいって、まず私食べる事が好き。メニュー考えるのは私ですから、私が食べたいものに決められます。で、料理が好き。そしてそれを皆が美味しいと食べてくれると嬉しい、でもってお金が貰えるのですからこれほど良いバイトは無いでしょう。
あちこちに材料の買出しに行くうちに、色々と何処にどんなものが売っているのか分かるようになりましたし。
以前誰かに料理上手ねって言われたことありますが、そう聞くと嬉しいような少々恥ずかしいような。
だって自分、料理が上手いだなんて思ったこと無いですから。
料理が上手な人というのは、自分が嫌いな素材でもきっちり調理出来る人であったり、例えばレバーが嫌いでも美味しいレバー料理が作れる人であったり、又は、食べる人に、私はレバーって嫌いなんだけど、この人の作るレバー料理は好きなんだ、って言われる人だろうなって、思っていますから。
私、レバーは生でも煮ても焼いても無理なので、絶対賄いのメニューには入れないです。
何かで読んだのですが料理とは‘ことわり’をはかるの事なんだそうです。
料の字は訓読みこそありませんが訓意には‘はかる’という意味があるのだそうです。
ことわりなんてものは自分一人ではかれるものでは無いでしょう。
ですから料理というのは誰か自分以外に食べてくれる人がいて初めて料理になるという事なのかな?
もしそうでなければどんなに美味しい物を作ったって料理としては未完成なままなのでしょうから。
ま、完成された料理が何かというのは美食倶楽部の海原雄山の領域になっちゃうかな?
あの漫画ってまだ連載しているみたいですが…
恐らく作れる賄いの回数はもう後わずか。
最後まで美味しい物をスタッフに届けたいです。