消える飛行機雲、追いかけて追いかけて
一週間ぶりでしょうか、見渡す限り澄み切った青空が広がっていました。
どんよりした鉛色の空ばかり見ていたせいか、目が痛くなるくらいの眩しい蒼穹。
こんな日に外へ出ないでどうする!!と慌てて支度して部屋を出ました。
別に行き先なんて決めてないのですが。
歩いていると、車にワインや、お菓子、ピクニックバスケットを積んでいる家族がいました。
皆、考えることは同じなんですね。
無理もありません。
なんだか今まで抑えられていた陰鬱な気分を一気に吹き飛ばしたくなるのは。
見上げれば大空を区切るかのように浮かぶ飛行機雲。
線路みたいにも、道路のようにも見えて。
あの後を、何処までも追いかけていけそうと思えるくらい澄み渡っていました。
本当はロンドンを飛び出してなんて思ったのですが流石に計画無しではね。
なんせ鞄には、読みかけの本何冊かと、水、ショートブレッドだけですから。
取り敢えず、Queensway St.で降りて、ケンジントンガーデンへ。
故ダイアナ妃が住んでいたケンジントンパレスのある所です。
既に沢山の人が思い思いに、夏の日差しのもとで楽しんでいました。
しばらくは池の周りを歩きながらウォーキング用のコースをのんびりと散策。
池にはかなりの数の白鳥がいましたが、人に慣れているのか、近づいても全く警戒しません。
でもさすがにこれはね。
女の子は白鳥の写真を撮りたくて何とか正面にまわりたいらしいのですが、結局追いかけっこになっていました。
次にこんな青空が見られるのはいつになることやら。
友人が言うには、「うん、来年だろうね」とのこと。
長過ぎるって!
でもそれが強ち冗談に聞こえない、という部分もあたりするんですけどね。