ギリシャの日差し
ホリデーを利用してギリシャへ旅行に行っていた友人が帰って来ました。
ビクトリアへ迎えに行ったら、本当によく日に焼けていること。
肌だけではなく、髪まで少し焼けて脱色したのでは??というくらい。
潮風の匂いをふんわり身にまとい、まるでギリシャの暑い日差しをロンドンに少し持って帰ってきたかのようでした。
大勢の人が、今が夏であることを忘れて忙しげに行きかうビクトリア駅の中で、彼女だけが夏の香りに包まれてとっても可愛く佇んでいましたから。
今日も曇り空のロンドン。
友人が最初に発声したのはもう、寒いの一言。
昨日まで50度近い場所にいたのですからね。
気温差30度以上。
本当に数時間移動するだけで、気候ってこうも変わるものなんですね。
私にしてみれば、昨日よりはマシかなぐらいの感覚でも、友人にとっては風邪引きそうなくらいの寒さだったみたいです。
デジカメに収められた写真を見せてもらいました。
本当に綺麗な海。
海の蒼と空の青が目にとっても眩しくて、こんな場所にいた友人が羨ましくなりました。
夕暮れに染まる海と赤から群青へと変わろうとする空のグラデーションを撮った写真も素晴らしかった。
最後にこんな海を見たのはいつだったか、俄かには思い出せないほどですから。
そして友人のお土産がこれです。
とってもお洒落なサンダルです。
そして革の部分ですが本来はもっと薄い色だったのですが、友人が時間かけて日に当ててくれたのだとか。
重なっている部分はそのままの色ですので、比べれば違いは一目瞭然。
いい感じに変色していますし、サイズもぴったりでした。
心なしか、まだ皮の部分が熱を帯びているようにすら感じられます。じんわりと熱いのです。
夏の午後の大地のように。
自分みたいな人間にも、こういう友人と出会うことが出来たんだなというのが、もう嬉しくってただ嬉しくってつい、目の周りになんか水分がジワって来ちゃいそうだったので、ま、そんなの見られたくないか思わずハグしてしまいました。
他に言いたいこといっぱいありましたけど、背中越しにありがとうしか言えなかったです。
なんだか新しいサンダルで、また次の時間へと行けそうです。
色々なものにまた別れを告げ見送られつつ、じゃぁもう行くねっていう風に。
私はまだ、見送るだけの立場にならなくていいっていうことなのかな?カナカナ…