夏を見送り

 7月も後一週間ほどで終わります。
 もう夏も終わりかなっていう声が聞けるようになりました。
 日本ではまだ蒸し暑い日が続きそうな時期かもしれませんが、もうこちらでは空の蒼さや吹く風の中に、微かですが秋の気配が入り始めています。
 暑い日も無かったわけでは在りませんが、去年と比べるとやはり今年は夏が来たという感じがせぬまま、終わろうとしているようです。
 何となくではありますが、‘夏の終わり’という季節に入ったのかな?なんて思っています。
 日本ですと、寒蝉が鳴く頃に夏が終わりそして急速に秋に向うという感じですが、こちらには虫の声を聞く事が出来ないからでしょうか、少しづつ翳り始める夏をゆっくり時間かけて楽しんでいるみたいです。
 そう、遅くまで明るいこの時期にめいいっぱい楽しむことで、少しでも夏を引き留めて置こうとしているかのように。
 どんなことをしても、誰にも過ぎ去る季節を止められないのは分かっているのですが、それでも逆らってみようとすることが出来るのは、人ならではの事じゃないでしょうか?