ウインブルドンの人達。


 試合中に球拾いをしているボールボーイと呼ばれている子と審判員。
 ボールボーイって一番間近で試合を観ることが出来るわけですがやっぱり大変なのでしょう。
 交代制とはいえ四隅にいる子達はずっと立ちっぱなしですし、ネットのところに待機している子達は、ずっとクラウチングスタートのような姿勢を維持して、ボールを拾う時はダッシュで向っていきますから。
 恐らく地元のテニスクラブの子達がやっているらしいのですが。
 さすがウインブルドンだけあってテニスクラブの数も質も相当なものなのでしょうね。
 ボールボーイが拾ったボールを選手に返球するのですがその投げ方がとっても面白いのです。
 一度頭上にかかげて選手の手前でバウンドするようにして返すのですが、本当に上手にどの子も返すので感心してしまいます。
 大会が始まる前に、選手への返球の仕方を皆で集まって練習でもするのでしょうか?
 合宿なんかあって、皆で特訓しその中から上手い子がレギュラー、残りの子が補欠要員てな具合に競争があるのかもしれません。
 後、誰がセンターコートや第一コートのボールボーイをするかなんてことも。

 そして審判員。
 着ているジャケットはラルフローレン。
 これを着ている人は、例えおじいちゃんおばあちゃんでも格好良く見えてしまうから不思議。
 ちなみに大会会場にはラルフローレンのショップがありまして、この公式アンパイアジャケットやボールボーイが身に付けているポロシャツやキャップを買うことも出来るのですが、実にいいお値段します。
 それに流石にこのジャケットを着て、普段街を歩く人ってまずいないでしょうね。
 
 センターコートだけかもしれませんが、試合中ラインの判定を専門にしているカメラがあり、inかoutかをモニター出来る様になっているのです。
 
 それでも大勢の審判員を付けるというのが英国らしいです。
 それともウインブルドンの伝統なのかもしれませんが。
 それでも人間の判定に不服があって抗議しても、モニターに表示されればそれに従ってしまうというのも現実なのです。

 雨に祟られている今年のウインブルドン
 試合中に突然の雨なんてしょっちゅうのこと。
 観客もよく分かっているみたいで観戦中雨がきたかな?と思ったら直ちに荷物をまとめて傘を取り出し差します。あっという間に観客席はカラフルな傘に覆われるのですが。
 覆われるのは観客席だけではありません。
 コートの方もコンディションを保つためにカバーが敷かれるのです。
 それもただシートを敷くだけではなくドームのように膨らませて雨水が溜まらない様に工夫されています。
 
 そして雨が止み試合開始になったら又、シートを外すのです。
 
 
 雨の度にこの作業が行われますので、試合中に降ったり止んだりの繰り返しの時はもうその都度この作業が繰り広げられるのです。
 どっちかにしてくれって言いたくなるでしょうね。
 それともこれこそ英国の天気って思っているのかな?
 一日だけでもいいから何かのスタッフとして参加してみたいな。お金いらないので。
 でもポロシャツとキャップは下さいってことで。
 この二つの合計金額だけでも私の一日のバイト代より高いですけどね。