棘(とげ)があることと、刺々(とげとげ)しいのはちょっチ違う〜
この週末に旅行する友人にバラの世話を頼まれました。
ここロンドンではスーパーは勿論ですが、通りに出ているストールや、ちょっとした小さな店でさえスナック菓子を買うような値段でちょっとした花を気軽に買えるのです。
日本にいた時は、花を買うなんて何か特別な理由があるときぐらいで、(お見舞いやお墓参りのように)、なんの理由も無く花なんて買ってきたら、何かあったの??ってことになりそうですが、こちらの人はそうでもないみたいで。
ま、私はそれでも買いませんが。
というのも、花を上手に花瓶に生けるのって存外難しいので。
頼まれたバラも水を取り替えて、茎を少し切って再び花瓶に入れましたが、私がやるとどうも全体がクタァとなってしまって花の魅力が半減してしまうのです。
バラには棘があってあまり好きではないって言ってた友人がいました。
でもその棘もバラの魅力の一つなのかもしれません。
そして私はバラの花を見るといつも、大好きな作品の一つ『星の王子さま』を思い出すのです。
初めてこの作品を読んでからもう大分経ちますが、それでもこの作品への想いは弱くなるどころか、強くなるばかり。多分、私の中では、これを越えるファンタジーには生涯出会えないだろうと思っていますから。
日本語と英語に訳された本はここロンドンにも持参して、今でもたまに読んでいます。
最初から読んでもいいですし、気まぐれに開いたページから読んでも、それはそれで楽しめます。
そして読むたびに、いつも何かを気付かせてくれるのです。
その星の王子さまの作中に、バラの棘について語られているところがありましたから。
そういえば今では多くの人が翻訳した星の王子さまが出版されているとか。
日本に戻ったら一度じっくり読み比べてみたいものです。