カティサーク、炎上。

 街中で配っている無料の新聞を見てビックリしました。
 グリニッジに展示してある帆船『カティサーク』が炎上してしまったとのこと。
 
 原因はまだ分からないようです。
 警察は防犯カメラを必死に見直して犯人探しだとか。
 
 今でこそ紅茶の国、なんてイメージある英国ですがそれが浸透したのは恐らくここ数百年での出来事でしょう。
 東インド会社設立があってのことでなのですから。
 歴史的にみれば、日本人の方がずっと長い時間、緑茶をたしなんでいたことになります。
 でもこのお茶の葉を始め、世界各地からヨーロッパでは手に入らないものを集めて貿易を行うことで富をかき集め、それこそグレートブリテンの名を欲しいままにしたのですから。
 日の没せざる国、大英帝国、今でも英国がそうであると思っている国民は少なからずいるみたいです。
 言うなれば歴史の証とも言えるこの帆船の最期がたった数時間の火災であえなく消失とはなんだかやりきれませんね。
 グリニッジに展示してあったこのカティサークをもう一度海上で帆走させようと修復工事が始まっていました。
 お陰でここしばらくは無粋な工事用の策に覆われた所しか見ていなかったのです。
 よもやそれが最期の姿になるとは誰も夢にも思わなかったでしょうけど。
 でも歴史に人一倍強いプライドを持つ英国人がこの帆船をこんな形で終わらせてしまうとは思えません。
 再びその雄姿を見ることが出来るはずです。
 そのとき私自身が英国にいるかどうかは分かりませんが。