どこまで、そこまで、チョッと待って
イギリスでは7月1日からタバコに関する新しい決まりが施行されるのだとか。
それは、全てのパブ、バー、レストランでの喫煙が出来なくなるということらしいのです。
公共にあって屋根のある場所ではタバコを吸う事が出来なくなります。
レストランも、喫煙、禁煙シートに分かれるので無く全て禁煙。
パブやバーのような場所でさえも。
事実上、タバコを吸える場所は自分の家の中か、道路か、車の中ということになるのでしょうか。
ですから、食事をしていたり、パブやバーでお酒を飲んでいてタバコが吸いたくなったら店の外に出なければいけないのです。
雨が降っていたら軒先ででしょうか。
狭い軒先に肩を寄せ合って濡れながらもタバコを吸っている人々を7月以降になったら見ることが出来るかもしれません。
それに夏ならいいですけど冬の寒い日なんてどうするのでしょうね?
私は喫煙者ではありません。
でもだからといってこういう取り決めを良い事だとはちっとも思えないのです。
特に嫌煙家と称する輩の言うことは本当にタバコ以上に嫌いです。
言うなれば嫌・嫌煙家なのですが。
それにしても喫煙者の気の毒なこと。
タバコを吸う事の出来る場所を、電車、バス、飛行機、公共施設からどんどん奪われていき、挙句の果てはパブやバーからさえも喫煙場所が無くなってしまうのですから。
タバコを吸わなくてもタバコの恩恵に預かっている身の私としては同情を禁じえません。
タバコによる税金が入ってこなければ国家の財政が破綻、とまではいかなくても絶対に苦しくなるのですから。それは日本もイギリスも同じなのではないでしょうか?
財政が苦しくなるとタバコの値上げをするか、新しい酒税を作るか、消費税を上げるのですから。
どうしてここまでしなければいけないのでしょう?
私の好きな作品に出てくる女の子がこんなこと言ってました。
タバコは嗜好品。無くても生きていけるけど、だからと言って無い方がいいものでは無い。
私にとってはチョコレートを食べずに生きていけと言われているようなものです。
考えられません。
こういうこと言いますとタバコは吸っている人だけではなく、吸わない周りの人にも実害があるなんてのたまう人います。副流煙とかいうものですね。
でもチョコにしたって、他の食品、生活用品にしたってそれを私たちが得るまでには沢山の人に迷惑をかけているということを知るべきでしょう。
日本のように多くの食品を輸入すれば輸入先の国の水不足を促し砂漠化を促進させているのです。チョコにしてもフェアトレードのものだけを食べている人がが何人いるでしょう?
恐らくそんなことも知らずに、お金を払っているんだからどうしようと勝手なんて態度で沢山の食べ物を捨てながら、タバコを吸っている人に迷惑なんて口にするのは恥知らずもいいところです。
自分は食べ物を無駄にしない、必要最低限のものしか口にしないといっても周囲にそういった事実があることを知らない、また知っていても何もしなければ同じことです。
喫煙場所を奪ったり、タバコの煙の害なんてことよりも深刻な問題いっぱいあるのにね。
なんだか自分勝手の正しさを振りかざして大騒ぎしたがる人間多いです。
まるで子供のように。
それだけ社会の低年齢化が進んでいるのが一番の危惧すべきことなのですが。
ま、この世の中でタバコ以上に有害で最も人に迷惑をかけるのは、他人の主張する正義なのですが。
アメリカが良い例ですね。