この世で一番大切なことは…
曇り空とガスティウインド(強風)にも慣れてきたはずでしたが、数日前に襲った強風は公園の木々を何本か倒して怪我人を出したり、ドーバー海峡に高波を生じさせて何人かが行方不明になったとか。友人も歩いていて何度かバランスを崩しそうになったとか。
それでも曇り空が続くと太陽や青空が見たくなるのが人というもの。
本当に身勝手な生き物だと(人ではなく私がなのですが。)思いつつも望んでしまうものです。
そんな思いが通じた、というわけではありませんが久々の晴れでした。
でも晴れたからといって喜んでばかりもいられません。
というのも、晴れの日というのは決まって気温が冷えて、風にしても曇りの日より冷たく感じられるからです。日が落ちてからは特にその差は出てきます。
外を歩いていると手がかじかんできますからホッカイロ代わりのテイクアウェイ用のコーヒーが欠かせません。
なんだか奇妙な話しです。晴れると寒くて、曇りならば暖かく感じられるのですから。
ま、曇りも晴れも雨も全て必要なものであり、どれ一つなくなっても困るンですが。
さてそんな陽気の中、ポートベローのマーケットへ行って来ました。
バラマーケットとは違いここはアンティークやアクセサリー、食器に洋服に、誰が何に使うのかさっぱり分からないガラクタまで置いてあります。
そんな中で自分のお気に入りの一点を見つけるのも又楽しいものです。
気分は宝探し。
ただこの宝探しは見つけたら終わりではなく、そこからがある意味本当の戦いです。肝心なのは店主との値段交渉ですから。兎に角、値札通りなんてで買わずダメ元でいいから値切ってみることです。
バラマーケットで食料品を値切るなら、もうそれこそ関西の友人が呆れる位いけるのですが、こういうのはなんか苦手でして。何軒目かの店では、友人の買い物の時だったのですが相場無視の値段をふっかけて失敗する始末。
パンやチーズ値切るのとは違うみたいって当たり前なんですけど。
結局今日は収穫無しで帰途に着いたのですが、ふと友人が踵を返して
「やっぱりもう一度最初に行った店に行こう」
と言ったのです。今思えばこの時、友人には何かが降りてきたのかもしれません。
それは天啓と言うべきか、それとも電波か。
で、もう一度最初の店に戻りました。
一回目の時もそうでしたが、ここの店員は本当に商売っ気なく、というかやる気ないみたいでなんだかなぁ…って感じなのですが、友人はそんなこと気にせずにあれこれ手に取ったり試しに付けてみたりして、ようやくこれがいい、というものを決めました。
で、値段を負けてもらえないかな?と言ってみようと思っていたら、向こうが言った金額はなんと値札よりも全然安い金額だったのです。
??でしたが、どうやらこの店員は値段を別のものと勘違いしているみたい。
おまけに
「£3と£4どっちがいい?」
なんて聞く始末。友人は流石に悪いと思ったのか、間を取って£3.5でと言ったのですがやっぱり£3でいいと言ったんです。やる気無さそうに。
で、払おうと思ったのですがお札を出したら釣銭が用意できないので細かいのはある?ときました。二人の小銭を合わせても£3に足りません。
そしたらそれでいいとのこと。やっぱりやる気無さそうに言ったんです。
結局は半値以下で手に入ったのでした。
例え真っ向から値切ってもここまで安くしてもらうのは無理でしょうね。
誰かの言葉ではありませんが、この世で一番大切なことは、絶対外しちゃいけないことはやっぱりタイミングなんだ、ということでしょうか。
私の場合…タイミング悪いか、タイミング外した、なんてのばっかりですが。