氷の微笑

 ここ数日は曇りの日が続いていましたが、今日は久々に青空を見ることが出来ました。
 年の瀬だというのに寒さは殆どなく、着込みすぎていたので歩いていて少し暑いくらいです。
 クリスマスセールに出かけていて、人混みに揉まれながらふと見上げたら、何処までも広がる夕焼け空の織り成すグラデーションがとっても綺麗でした。
 

 少しどこかに寄っていきたくなり、とある一軒のバーヘ足を向けました。
 その名も『ICE Bar』
 
 そのまんまです。
 
 
 壁から、棚、バーカウンターに至るまで全て氷で出来ています。
 中に入るときに専用の防寒服を貸してくれるので、なんだか皆で同じユニフォーム着ているみたいです。
 バーですから当然お酒を飲むのですが、こんなグラスに入って出てくるのです。
  
 素手で持ち続けるのは少しつらいです。
 で、いくら飲んでも酔いもしなければ、身体が暖かくもならないです。
 兎に角、冷凍庫の中に入っているような(って実際そうなのですが)感じで寒いというよりキンキンに冷えてきます。特に足元から。じっとしていると、凍りかけてきそうですから。
 そんな中でロック系のミュージックをかけながら、中の人達は皆、陽気に楽しく騒いでいるのです。
 もしかしてスンゴイ馬鹿ばっか?私も含めて。
 お酒が飲みたいのであれば、もっと普通に飲めばいいのに、なんで寒い冬にここまでやるのかとも思いますが、こんな経験滅多に出来ないですから…いえむしろ出来てもあまりしたくないかな?

 外に出たら、すっかり日も暮れていました。
 でも今の季節を忘れてしまいそうになるくらい、ホントに身体が暖まりました。
 で、帰る前にさらにもう一軒、今度はあったかぁいカフェ・ラテを飲みに次の店へ向かったのでした。