命という名のともしび

 語学学校の帰りに、偶然にも前の学校で一緒だった友人に会いました。
 今年の9月に結婚した彼女の式に、参加させてもらいました。
 その時は6ペンス硬貨を彼女に贈りました。
 今度は銀のスプーンを贈ることになりそうなんです。
 というのも…
 
 久し振りに会ったので近況を色々と話してしました。
 今している仕事のことや旦那のこと。
 そうそう、12月には日本へ帰って、そちらでも式を挙げるのだとか。
 ただ心配なことがあるのだそうです。
 飛行機に妊娠した状態で乗って平気かな?
 とのこと。
 すでに3ヶ月だそうです。
 既に人づてには聞いていたのですが、改めて本人の口から聞くと本当のことなんだなって実感が湧きました。
 
 本当に不思議な感じでした。
 かつては、そう、ほんの数ヶ月前までは一緒に勉強していた彼女が、結婚して、奥さんになり、そしてお母さんになるんだということが。
 まだ目立って大きくはない、彼女の身体の中には今、別の生命が宿り、そして今この瞬間も、育っているんだなぁということが。
 
 日本を遠く離れた異国の地では、自分一人だけでもやっていくが大変なのですから、色々と苦労が多いことでしょう。現にこれからのことで、どうしようかと悩んでいる問題も抱えていました。私なんかではどうしていいか分からないような事です。
 でも、それでも彼女はいつもながらの、明るい表情で、どこか楽しそうに語ってくれました。
 
 なんだか人事ながら私までどんな子が生まれてくるのか楽しみになるくらいに。
 ナギさん!
 子供が産まれたら是非、写真撮らせてもらいに行きますからね!!
 高じて成長記録なんか作ってしまったりして…
 
 日本へ帰国前に是非飲み会しましょう!!
 元気なお子さんを産んでください。