それは見知らぬ誰かへのメッセージなの

 ここロンドンは街中のいたるところに緑があり、公園に至っては庭のような小さいものから、リージェント・パークのように公園の中に、動物園や湖、レストラン、パブ、劇場まであるような大きいものまであります。
 ですが日本の公園にあってこちらの公園に無いものがあります。
 それが遊具、つまりブランコやジャングルジム、滑り台などです。
 こちらの人にとって公園とは、花や緑のような自然に満たされたものである、といった考えなのでしょうか?
 現にこちらの公園にいる人というのは、散歩したりランニングしている人、ベンチに腰掛けたりしてくつろいでいたり、おしゃべりしている人が殆どですし、遊んでいる人というのは自分達で道具を持ってきて、フットボールクリケットをしている人ぐらいですから。
 うーん、こちらの子供達はブランコをこいだり滑り台で遊んだりしないのかな?
 
 と思っていたら、見つけました。
 とっても大きな滑り台をテイトモダンという美術館で。
 ここにあるものは芸術品のはずなのに何故に滑り台が?と思ったのですが。
 こんなんです。

 大き過ぎです。銀色の蛇が天に向かって渦巻いているみたいですが、この銀色のチューブを滑り降りるのです。
 3つの滑り台があって、それぞれがこの建物の3階、4階、5階に繋がっています。
 一番高い5階から下を見ればこんな感じです。
  
 ちなみにこの滑り台、フリーで滑ることが出来ますが、チケットを貰わなければならず、今日の分はもう既にsold outでした。
 残念!!
 期間限定でここに展示してあるものですから、絶対に一度は滑りに来ようと思っています。
 勿論、そのときは一番高い5階から。
 それにしてもここまでくると、なんだか圧倒されてしまいます。
 最初は何でも大きく作れば、芸術品になるのかとも思っていたのですが、ただ大きいだけではないみたいです。
 曲線美というわけではありませんが、間近で見ると確かに迫力、そしてある種の美しさすら感じられましたから。

 一番下のフロアで床にアルファベットのシールを貼っている人がいました。
 
 上で待っている人や、滑り降りてくる人へのメッセージなのでしょうか?
 ま、滑ってくる人には、見ている余裕は無いと思うのですが。
 それに、こんなメッセージ見つけてもね…
 
 Lookの方がいいような気もしますが。
 でもこういう遊び心って大好きなんです。