食の違い、文化の違い

 国が変われば当然食も変わります。
 英国に来て日本食ではそれまで普通としていたことが
全く奇異なものとして捉えられていたり又、その逆もあったり。
 今日本食料理屋でバイトしていますが英国人から見た日本食というのは
こう映っているんだということに日々面食らったり笑ってしまったり。
 例えばお重に入っている料理、(カツ重や親子重等)どうしてか分からないけど
先に上にのっている具を先に食べてから最後にご飯を食べたり、
 注文でグリーンティー(緑茶)をと言われたのですが一緒にお砂糖も
なんて来たり。かなり多くのお砂糖を入れて飲んでいました。
 そういえばこっちの人ってかなり甘めのミルクティー好きみたいだから。
 以前ホームステイしてた時もホストマザーの入れてくれるミルクティー
思いっキシ甘かったですし。
 まあ日本人も麦茶に砂糖入れて飲む人やイチ、ニィ、サンガリア
抹茶オーレの様なものもあるから(これってまだ日本のコンビニにあるのかな?
結構好きでよく飲んでいましたから。)緑茶に砂糖入れようがミルク入れようが
いいのですが、私はパスです。
 定食を頼んでもやはりおかずから先に食べてご飯は後。でもその食べ方が
おかずのお皿にご飯を移して残ったソースにからめて食べるのです。
 今では何とも思わなくなりましたが慣れるまではなんか抵抗ありました。
 後は残ったご飯に割り箸を縦に刺したままにしたり。
 これ何回か見ているのですが平気なのかな?
 もし私が家族の前で同じことしたら父のゲンコか母の平手が容赦なく
飛んでくるでしょう。
 つくづく文化と言うのは、自分で普通と思っていること常識と言うのは
ごく限られた範囲の中でしか通用しない他人の作った価値観なんだな
ということが分かります。
 だから自分の考えや常識と照らし合わせて違っていたとしてもそれを
間違っていると決め付けたり自分の価値観を相手に強要したり
というのがいかに愚かなことであるか。
 でも中々に気付けないのですが。
 集団の中にいて違うものを見つけるとつい異分子扱いして
異端視してしまう。
 正しいか間違いかとしか見ない者は自分を常に正しい側に
置く事しか出来ないということに。