英国人の賭け事好きというのは割りと有名な話で。
 どこへ行っても必ず『Ladbrokes』と書かれた
建物が容易に見つけられます。
 ただ赤い看板に大文字でLと書かれている場合が多いので
初めて見たときはロンドンにもロッテリアが出来たのかと
思ってました。
 Ladbrokesとは日本語で言えば場外馬券売り場といった
ところでしょうか。
 一攫千金を夢見て毎日も沢山の人が預金しているのですが。
 まあ私は賭け事というのは一切やりません。
 人生最大の賭け事であるといわれる“結婚”も含めてね。
 どうして神父様っていうのは賭け事はいけないなんて説教するくせに
結婚を祝福できるのか、と言ったのはとある英国人らしいです。
 
 通学途中バスがこのL看板の前を通ったときある一人のおじさんが
建物の中から出てきました。
 おもむろに手に持っていた紙コップの中身を扉に勢いよくかけて
スタスタと行ってしまったんです。
 周りの人は(私も含めて)呆気にとられてましたが誰からともなく
苦笑いしてました。
 大人気ないっていえばそれまでですが、なんか笑えて。
 次は頑張ってね。
 でも例え負けても平然としていなければ。
 英語の勉強をしていたときこんな言葉に出会いました
If you can react the same way to winning and losing,that's a big accomplishment.
勝っても負けても同じように振舞うことが出来ればそれは最高の達成です。
 クリスエバートの言葉です。
 スッた人もそのことにきっと意味があるのですから、毅然としていればいいのにね。
 もっとも、そんなこと言ったらきっと
今度は私がカップの中身を浴びることになるでしょうけど。