日本より9時間遅れで新年を迎えて
新年明けましておめでとうございます。
大晦日は友人の家でパーティに招かれました。
何か日本食作ってとのことでしたので天ぷらを揚げました。
その頃には日本ではレコ大も紅白も終えて、除夜の鐘も聞き終えて
新年を迎えたんだなぁって考えるとなんか不思議な気分です。
参加者の殆どがベジタリアンということでしたので野菜だけですが。
一部の人ように(私も含めて)小エビの掻揚げも用意しました。
中々の好評でほっとしました。
参加したのはイタリア人にデンマーク人英国人に日本人。
でも英国人の彼だけは物凄い偏食家で色々な料理が並べられたも最後まで
彼の為だけに用意されたフィッシュ&チップスしか食べませんでしたが。
そして日本では元旦の朝を迎えている頃、ビッグベンのあるウエストミンスターへ
とカウントダウンのイベントを観に出かけました。
予想通りの人の多さに加え皆が陽気に歌って騒いでました。
行く年来る年の日本の雰囲気とは程遠かったです。
ビッグベンの近くにある大観覧車−ロンドン・アイ−の前に着いたときは
もう後数分で新年を迎えるという時間でした。
シャンパン片手に待っている人、恋人同士友人同士で語らいながら待っている人
子供の泣き声も聞こえました。
おまけにぽつぽつ雨まで降る始末。
でも何てことないかのように変わらず皆騒いでます。
私も大分慣れたのか少しくらいの雨で傘を差さなくなりました。
いいのか悪いのか…
不意に辺りが静けさに包まれました。
えっ?と思った次の瞬間ビッグベンの鐘が鳴り響いたのです。
渡英して以来何度も聞いたこの鐘の音ですが今日は本当に感慨深い思いで
聴いていました。
鐘の音が鳴り止むと周囲がパァーッと眩しいくらいの光が降ってきました。
次に来たのは地を振るわせるほどの爆発音。
一斉にあちこちで花火があがりそしてそれに負けないくらいの人々の大歓声です。
あちこちで乾杯がされシャンパンを振りまいている人もいました。
近くにいなくて良かった。
誰彼構わずにHAPPY NEW YEARといいながら握手をして回る人達。
一体何人の人に新年の挨拶をかわし、握手をしたことか。
沢山の人から貴重な時間や好意や親切、恩その他諸々を分けてもらい
沢山の人に手間暇迷惑厄介無理難題負担してもらい
又新しい年を迎えることが出来ました。
一人でいることでこれまで感じたことがないくらい沢山の人の存在を感じる
ことが出来るようになりました。
直接間接とも出会った全ての人に本当にありがとう。
今はまだその言葉しか見つかりません。
だから心を込めてありがとうを。