日曜日 街は静かにクリスマスを祝福して

 昨日の騒ぎとは打って変わって静かです。
 まあ地下鉄を始め公共の交通機関は一切動いてませんし、ね
 
 昨夜ウエストミンスター寺院へクリスマスキャロルを聴きに行って来ました。
 王室とも縁の深いこの寺院、ダイアナ元王妃の葬儀もここで行われたそうです、
では国王の戴冠式が執り行われる場所であり又、エリザベス女王一世の礼拝堂もあるのだそうです。
 クリスマスキャロルと名前は聞いたことがあるのですがディッケンズの作品で
あったり某歌手の曲の中に出てくるものであったりでそのものを聴くのは初めての
ことです。
 
 午後4時から開始なのに既に2時半でかなり長い行列が出来ていました。
 そして3時になったとき寺院が開き中へと移動です。
 
 今迄は外からしか見ていなかった寺院ですが中へ入ってみると
その荘厳さには圧倒されました。

 
 中を照らすのは所々にあるキャンドルだけです。
 会場へ入ったときからパイプオルガンの調べが奏でられていました。
 古い映画のワンシーンのようで現実とは思えず
とても幻想的ですらありました。

 
 ビッグベンの鐘が4時を告げると一旦オルガンの音色が止みます。
 夕闇から夜へと移り変わろうとするまさに誰そ彼時とでもいうのでしょか、
綺麗なソロのソプラノが寺院の中に響き渡りました。
 それとともに一斉に明かりが灯って光に包まれたとき寺院全体を揺るがすかのような
大合唱が始まったのです。
 
 本当に素晴らしい体験でした。

 
帰りを見送って下さった司祭の方に

「Happy Christmas!!」
と言ったらYou tooと笑顔で言ってくれました。
 これがクリスマス、いえこれもクリスマスなんだなと思いつつ
夜遅くなると電車の本数が極端に減るとのことで急いで帰りました。