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11月18日 木曜日 冬
誰が決めるわけでもありませんが今日から本格的に冬みたいです。
今まで残っていた秋の名残りもすっかりなくなり冬になりました。
日本では秋を夜長、冬を短日とわざわざ分けて呼んでいますが
(どっちも同じことなのにね)
この街も本当にこの言葉が合います。
夜が長いと言うよりも昼間が短いなぁと、つまり日の出ている時間が短すぎる
と感じられるようになったんです。
人間て不思議なことに暗くなるのが早いとも早くにお腹が空いてそして早くに眠くなってしまうのです。
で、起きる時間が同じなのですからしょうもないですね。
ホスピスへ毎週行ってます。
何しに行ってるの?とよく聞かれますが何もありません。
ただ色々な人と話をしたり配膳を手伝ったりしているだけなんです。
でもそれはボランティアでもなんでもありません。
それを仕事にしているわけではありませんし言うなれば別にいてもいなくてもいいんです。いえむしろ私がいることで周りの人にとっては手間が増えただけと取られても
それは間違ってはいないのです。
何故なら私はいずれはここに来ることは無くなるのですから。
学校の人からは無責任な自己満足でしかなく向こうの人の好意に甘えているだけだと
言われました。
何で行くの?と。
満足はいつでも自己満足です。
私は他人を満足させることは出来ません。
分かっていたはずなのですが人から真っ直ぐに言われるとやっぱりきついですね。
彼女には彼女の考え方があって言っていることですから
彼女の言葉は本当に私にとって大切な言葉です。
そして嬉しくもありました。
私みたいな人間にこう言ってくれる人がいるんだっていうことに。
波風立てず当たり障りの無い言葉で安定した人間関係を作るのは簡単です。
でもそこから一歩踏み込むとなると中々ムズイですから。
傷つけたくないし傷つきたくないという思いがどうしても働いてしまって。
だからその言葉を言ってもらえたこれ一つ取ってもホスピスへ行ったお陰ですから。
やっぱ自己満足でしかないんだろうな。
何するにしたって。
でも私はまだ満足してませんけどね。