11月10日 木曜日 道路に捨てられた濡れた新聞紙の様な曇り空
 この日記を書こうとしたら突然部屋が真っ暗に。
 でもパソコンやコピー機の電源は入ったままでした。
 どうやら一部の電源のブレーカーがとんでしまったみたいで。
 しかも灯りとなっているものが殆どでしたので今は非常用の電源が
うっすらと付いているだけです。
 何か言いながらしきりに人が歩き回っている音が聞こえます。
 私もさっきちょっチ廊下に出てみたら職員の方が忙しそうに歩き回って
いました。
 真っ暗ではありませんが所々に灯りがあるだけですので顔まではっきり見えません。
 例のゴーストのいたずらでしょうか?
 今日はこれからTalkingNewsPaperがあるので早く復旧して
くれるといいのですが。
 でも建物自体古い上にそこへ無理やり電気を引いているものですから
一度システムダウンを起こしますと復旧はムズイみたいですね。
 トーンダウンした館内に身を沈めていますと不思議な気分。
 モニターの明かりとパソコン本体のうなり音が無機質さをいつもより
主張していて。
 って言ってる間に直ってくれればいいのに。
 まだ暗い。
 夜が長いのですから明かりは欠かせないものです。
 考えてみれば電気のない生活なんて考えられない所まで来てしまっているわけで
 そしてもう戻ることは出来ないのでしょう。
 その為一秒ごとにどれ程大切なものを莫大に失っていくのだとしても。
 もう遅いのでしょうか
 まだ間に合うのでしょうか?
 それともこうなることは始めから既に決まっていた事なのでしょうか。
 人は環境に合わせて自分を変えるのではなく環境を自分に合わせようと
 してきました。
 それが文明の進歩であったり発展とよんでいるのですが。
 進歩の仕方を進歩させる段階にはいってきているのかもしれません。
 もう遅いかもしれませんが手遅れではないはずですから。