11月6日 日曜日 道行く人の3人に1人が折り畳み傘をお皿にしてしまうほどの風雨

 日本では11月は文化の日勤労感謝の日と祝日があり年間通せばかなり祝日って
多いですが英国ではそれ程多くないみたいです。
 まあそれは休みたければ平日であろうと構わずに休んでしまえるからでしょうけど。
 そんな数少ない祝日でした。
 ガイフォークスです。
 始まりは今から400年前国会議事堂を爆破させようと計画したテロリストの決行日なのだとか。
 事件が未遂で終わったことを祝ってガイフォークスの日と称して祝うとのこと。
 日本人には今一つ理解出来ない部分もありますが。
 当初はガイフォークスの人形を作り皆で炎の中にくべていたそうですが
 それがいつの間にやら花火を打ち上げるようになったのだとか。
 ですからこの時期になりますと店先に花火が並べられるのです。
 日本では夏の風物詩である花火もこちらでは秋のものなんですね。
 
 そしてロンドンのあちこちで花火大会が開催されるのです。
 今夜は直ぐ近く、ブラックヒースであるというので見物に行きました。
 今年の夏はずっとこちらで過ごしていたので花火大会なんて久し振りです。
 会場近くは既に人でいっぱい。
 こんなに沢山人がいたんだと驚くくらいに。
 そして兎に角寒いので子供も大人もみなコートにマフラーに手袋にと
防寒対策はしっかりとしていました。
 熱い紅茶をすすり待っていると突然のカウントダウンが始まり0で
一斉に打ち上げが始まるのかと思いきやアレレレレぐらいのタイムラグがあって
スタート。流石イギリス。
 打ち上げ花火自体は正直見慣れたものでありましたがロンドンの寒空の下で
大勢の人に囲まれて花火を見ている自分が何だかとても不思議で。
 打ち上げる場所にかなり近かったせいか地面を揺るがすような音と大きさに
胸躍らせて見入ってました。
 思わずジッタリンジンの夏祭りなんて口ずさんでみたり。
 誰も知らないだろうなって。
 
 瞬間に表れては消え、留まるのは人の記憶の中のみそして同じ物は二度と作れない。
 遠い記憶の中の誰かの口ずさむ歌のようです、言葉を使わない。
 当のガイフォークスが今の光景を見たら何と思うのでしょうね。