■
10月20日 木曜日 晴れ 気温19度
今日は近くの小学校へ行ってきました。
午後の授業の時間をお借りして子供達に日本について知ってもらおうということで私達でいくつかのグループを作り準備をしてきたのです。
校門を入るとまだお昼休みだったらしく沢山の子供達が校庭で遊んでいました。
私たちに気付くと皆笑顔で迎えてくれて中には誰かに教わったのでしょうか、
「コンニチハ!!」
と元気良く言ってくれる子もいて。
私のいるグループは最上級生のクラスを担当
しました。
全部で29人。
一学年の人数としては少ないように思えますがこれは別に日本のように少子化ということではありません。
英国の小学校は日本と違い通う小学校を自分達で選択するのですが決まりがありまして、一学年が30人までしか受け入れないとなっているのです。
ですから入りたいと思っても既に定員に達してしまっていたら他の学校を探さなければならないのです。
校長先生でさえも全ての生徒の顔と名前を知っているのだとか。
ここからして日本とは大分違うなあと思いました。
私たちが訪問させていただいた学校は13カ国の子供達が通っています。
普通に考えますとかなり荒れた学校になると思われがちですが英国での小学校の格付けでは公立であるにも関わらず常に上位を占めているのだとか。
でも行ってみて本当に素晴らしい環境であることが分かります。
私達は日本の物をを題材にしたゲッシングゲーム(推理ゲーム)を準備していきました。
問題の一部です。因みに上記の絵は私が描いたものです。下手です、ハイ。
中にはこれは知らないかもと思っていた『盆栽』や『天婦羅』や『漢字』等も次々と当てていき驚きでした。
後は折り紙を一緒に折ったり外で遊んだりと。
どうなることか不安ではありましたが生徒や先生方の笑顔に安心して、時間を忘れて一緒に楽しんでいました。
将来は何になりたいの?
誰しも一度は聞かれた事のある質問でしょう。
私はなんと答えたかは忘れましたけど。
ここの学校の子供達からも色々な答えがありました。
フットボールの選手にお医者さん、コックさん、etc。
でも中にはこう応えた子もいたのです。
「大人になりたい」
つまり大人になるまで死にたくない、生きていたいということだそうです。
そう答えるような国から来た子もいるのです。
聞いた瞬間、胸をぎゅっと握られて様な痛みが走りました。
こういう答えがあるなんて想像もしていませんでした。
本当に自分の視野の狭さと考えの無さに恥ずかしくなりました。
なれるよ、絶対に。
子供達に胸を張って言えるでしょうか?
言えなければならないのです大人として。そして実際に行動で示し子供に伝えなければ。
だって子供は大人の作った世界で生きていくしか出来ないのですから。
児童の問題がやたらと取り沙汰されていますがそうなる原因は絶対に大人にあるはずなのです。
集団や組織、社会が狂いだすとしたら必ず上からなのですから。
逆は絶対にありえません。
沢山の事を教わった一日でした。