10月16日 日曜日 晴れ 気温20度
 私のホストマザーはとてもお料理の好きな人で毎日の夕食はとても楽しみなのです。
 日本では見たことの無いような食材もありましたし、日本で普通に売ってはいますがこちらでの食べ方が違ったりというのもありました。
 サラダの中に4cm幅に切った長ネギが入っていてそれにドレッシングをかけて食べたりとです。
 今日はスープがありましたので〝これミネストローネ??〟って聞いたらスパイシーベジタブルスープとのこと。
 本当に色々なスパイスが入っていて特に黒胡椒とシナモンが強かったでしょうか、飲んでいるうちに体の芯からホクホクと温かくなってきました。
 寒い時にはぴったりのスープなのだなぁと納得。
 他にもスパイスケーキといってスポンジケーキの中にレーズンやナッツと一緒に色々な種類のスパイスが入っていて一つ一つでは個性が強すぎても何種類も合わせることで柔らかな風味に仕上げているみたいです。
 でもこれを食べた知人が
「このケーキ、カレー味がするよ??なんで??」
 とのこと。確かにカレーに使われるようなスパイス、ターメリック、クミン、サフラン等が使われていたかもしれませんがカレー味は無いだろうなぁ。
 当たり前のようにスパイスをふんだんに使い料理にはなくてはならない物ではありますがこのスパイスを巡ってその利益を勝ち取るために戦いの歴史があったことは世界史で説かれています。
 英国が紅茶の国というイメージはもはや定着していますがそれも東インド会社が設立されて以降の話ですし。
 今、自分達が当たり前のように使っているものが、当たり前になるためには沢山の人が力を尽くしてくれたお陰なのだということ、今の自分が自分としてここにあるのは多くの人に守られてきた結果なのだということ分かっててもつい忘れがちののですよね。
 だからという訳でも無いのかもしれませんが英国の2ポンド硬貨にはこうきざまれているのです。
 Standing on Shoulders of Giants.
 我々が遠くまで見えるのは偉大なる先人の肩の上に立っているからである、つまり先人の偉業があるからこそ今の私達の活躍がある、というアイザック・ニュートンの手記の一部らしいのですが。
 日本の硬貨に何か刻むとしたらどんな言葉なのでしょう。
 ちなみに2ペンス硬貨には
 I Serve     
 の文字が刻まれています。