10月8日 土曜日 晴れ 21度
 毎週土曜日に近所で開かれている『サタデークラブ』という子供達の会のお手伝いをさせてもらっています。
 子供達を2時間ほど預かって色々な創作活動を行いその間に親は買い物等の用事を済ませるのだとか。
 責任重大なことなのですがとても楽しんでやっています。
 皆に早く会いたくてつい早めに行ってしまって。
 まだ誰もいないというのに。
 ここの責任者のフランシス先生と言う方は不思議な魅力に溢れている方で親と別れるときには無きそうだった子供でも彼女と話しているうちにとても素直になって活き活きと創作活動を始めるのです。
 一体何処にその魅力の秘密が隠されているのかと思う位に。
 本当に一緒にいる私も彼女に魅了されていて彼女の言葉に会話にいつの間にかひき込まれてしまっていて。
 これでは子供達と殆ど変わらないのですが。
 もっともフランシス先生の目には私も子供達も同じように…なんて言ったら図々しすぎるかもなのです。
 変に下らない知恵が付いてて精神年齢が低いくせに未来はもう子供達とは比べ物にならないぐらい限定され狭められてると言ういのに…
 あー言っててつらくなってきちゃちゃちゃので。
 やめよう、あんまし自分で自分追い込むの。
 外で太鼓の音がして音楽が流れてきたので皆で見に行きました。
 沢山の軍人さんによる何かのセレモニーが行われていました。
 車輪の付いた大砲が二台並んでいました。
 軍隊の音楽というには余りにもコミカルで優しい感じだったので本当に意外でした。
 勲章の授与式と後で教わりました。
 イラク派兵から帰ってきた人達へのです。
 子供達は皆きらきらとした目で見ていますし、男の子はちょっチ興奮気味でしきりに私に何かを話しかけてきていました。
 ここで勲章がもらえる人達の陰には貰えない人達や今もイラクにいる人達がいるんだよと英語でナント言っていいのか分かりませんでした。
 ただ黙ってその男の子の手を握りました。
 勝手なのは分かっていますがこの手が銃を持つ手にならないことを願ってしまうのです。