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お坊さんなのかな??
9月26日 晴れ 気温
ロンドンの中央まで用があったのでいつも使用しているバスに乗ったのですが、大分手前の停留所で「ラスト!!」と運転手の声。つまりそこが終着点だったのです。
ロンドンのバスでは然程に珍しい事ではありませんでしたので(こう考えられるようになったくらいここに慣れてきたのかな?日本でしたら考えられませんものね)他のバスを待たずに歩き出しました。
閉め切ったバスの中よりも外を歩くほうが風も穏やかでずっと気持ちよかったものですから。
そして中央へ近づくにつれて何やら騒がしく楽器の音や人の声が聞こえてきました。
フェスティバルでもやっているのかと思い近づくとパレードが見えてきました。
楽器の音も人の声もそこから聞こえていたのです。
ただ手にしているプラカードは余り穏やかではないみたいで。
反戦デモでした。
9・11テロにロンドンでの地下鉄爆弾テロはいまだに記憶に鮮明にありますし絶対許せないことです。
そういった事を二度と繰り返してはならないと多くの人が思っているし願っているはずなのに今まで世界から戦火が消えることは一度だってありません。
プラカードの中には意味不明な物もありましたが大方の人の主張は同じでした、多分。
そんなこと公共の交通機関を止めてまで叫ばなくても分かる事ではないかなぁとも思いましたが。
大切なことはいつも目に見えない所にあるものです。
戦争という誰にでも分かる形で現れてその事についてどうこう語ってもそこからは何も生まれないと思えるのです。
ブレア政権が無くなれば平和が来るのか、イラクから兵が撤退すればテロが無くなるのか、その後に来るものが何なのか、それは全ての人が望むものなのかは誰も口にはしていませんでした。
for PEACE & LIBERTY
誰の為の自由と平和を唱えているのでしょう?
何故戦争が起こったのか、どうすればそれは回避出来たのか、しなければどうなっていたのか。余りに分からないことが多いのです。
別に戦争推進している訳ではありません。
ただこうしてデモをしている間にも世界の何処かでは誰かが戦死して、地雷で命を落とし今日という日を生き延びる事が出来ずにいる人達が確かにいるのです。
そしてその人達の親や子供や友達も。