cashcard2005-09-14

9月14日 曇り 気温 21度
以前から行ってみたいと思っていた‘ストーンヘンジ’へ行ってきました。
Waterloo駅より電車に乗ること1時間半。
30分位経つと窓からの景色はガラッと変わりました。
本当にのどかな田園風景が広がっていて、でも日本のそれとは雰囲気が全然違っていて。でも所々で手付かずの荒れ放題の場所に大きな倉庫や工事跡なんかがあると既視感が湧いてきました。なんだか埼玉県北部の〜郡〜市町村みたいなって。

他にいい例えが思いつかなくて。
ストーンヘンジヘ行くにはまずSailsbury駅で下車。そこからバスで20分程の所です。ガイドツアーもありますが必要ないので普通のバスで行くことに。
ロンドンで使用しているバスのパスカードを見せたら矢張り止められました。矢張りここでは使えないかって当然かな?往復のチケット£6.50で購入。
ガイドでなら兎も角、普通バスを利用する場合は発着時間は常にチェックなのです。
と言うのも一本逃してしまうと次は2時間後だったりしますから。
バスからの車窓は行けども行けども広大な農地、放牧地そして原野ばかり。
本当に見渡す限り何も無いのです。

そうして幾つかの坂を上り下りしていると見えてきました、ストーンヘンジ
かなり遠くからでも分かったのはそれがいかに巨大な物であるかの証明に他なりません。
実際に間近で見てその巨大さ、荘厳さそして神秘さは圧巻でした。
周囲をロープで囲ってあるのでストーンヘンジのサークル内には入れませんがそれでも充分に感じられたのですから。
謎が多い故に色々な伝説や神話そして学説が有るらしいのですが確かに実際に目の当たりにすれば想像力をかき立てられますね。周囲には建造に当たって石を運んできた跡まで残っていました。
ストーンヘンジは日本の神社の鳥居の原型になっているのではという書籍を読んだせいか私にはこれらが祭壇のように思えて仕方がありませんでした。
天文学に沿っての配置はこれが天を支える柱の役割を担っているとも。
開けた場所にあるので常に風が吹き続けていました。
人はストーンヘンジの真実に辿り着けるのでしょうか?

当事の人達は後に何を伝えたかったのでしょう。
どんなものでもそれが形となって表れるのならそこには必ず伝えたい何かメッセージの様なものがあるはずなのですから。
それとも吹き荒ぶ風と共に風化していってしまうのでしょうか。
でも今の私達にこれ程長い時をかけてこれからの人々に残せる物って有るのかなぁ、なんて疑問も湧いてきました。
次へと伝えてこそ過去や今に価値があるのかもしれません。
でも今の私達が生産しているもの、記録として綴っているもの −例えば、紙媒体の書籍、FD、CD、DVD、etc− 
これらに記された記録や記憶なんて、悠久の時を過ごして尚今もあるストーンヘンジと比べればたちまち雲散霧消する刹那的な物でしかないのかもしれませんね。
あぁ、それを伝える為?
ってそんな訳無いですよね。