凍える刻

 寒い一日でした。
 部屋の中でストーブを付けても、まだ寒いくらい。
 つい数日前はあんなに暖かかったのにね。
 生徒の作文の添削をしていました。
 もう卒業間近の学生に(しかも殆どが進路が決まっていて卒業を待つだけ)、真面目に授業を受けなさいと言っても、まぁ無理な話でして。
 折りしも季節は12月。後1週間で冬休みというのも手伝ってますね。
 ですから生徒に思いのたけを吐き出してもらおうと作文を書いてもらいました。
 
 作文て言うと皆嫌がるんです。
 でも何を書いていいか分からないからなんですよね。
 何でも好きなこと書けばいいよと言っても、それって書ける人の考え。
 だからテーマをいくつも出したり、書きだしを決めて続きを書かせてみたり、あるストーリーのワンシーンを見せて前後のストーリーを考えてもらったり。
 そして添削したのですが、本当にこれが面白い。
 中にはぐっとくるような文もあるし。
 うまく書こうというよりも、素直に思いのままに書いてくれているのです。
 だからたどたどしいながらも心にスゥッと入ってくるんですね。
 文法の問題などではそれ程いい成績ではないけど、作文はすごくよく書けているなという子もいます。
 出来ればこういうのも含めてトータルに評価出来ればいいのですが。
 こういうとこが日本のダメなとこですね。
 数字のみで全てを判断する。
 前から言ってますが数字で判断するなら、子供でも出来るんですよね。
 ホント、いつまでも精神的に未成熟な部分多いですね。
 ま、この国はトップからしてまるで子供、というよりもガキと言ったほうがいいかな?
 そんなですからね。