何も足さない、何も引かない

 なんかのウイスキーのCMで言っていた言葉ですが、何も足さず、何も引かない物なんてただの水じゃん、って気がするんですけどね。
 いえ、水にしたって、飲むまでには何かを足したり引いたりしてるに違いないのですが。 
 この世界にあるもので、何も足さずそして引かないもの、つまり何ものの干渉も受けず、何ものにも影響を与えないものなんて存在出来るんでしょうかねぇ…
 
 とある人のブログに、徹夜するのが身体にこたえるようになり、年齢を感じるってありました。
 どうも日本は若いっていうことに価値があるみたいで、年齢を重ねる事がただマイナスみたいに扱われていますね。
 失われる一方で何かを確実に得ている、逆かな?
 歳月、星霜のなかで何かを得る分、確実に何かを失っていくのかもしれません。
 でも、失ったと思っていたものが、実は形を変えて気付かなかっただけであって、きちんと自分の中にあったりもするんですけど。
 考えてみれば、どんなものも新しく生まれてくるのではなくて、その姿形を転変させているだけなのかもです。ただ区別がつかないから全て別のもの、違うものに見えているだけなのかもしれませんが。
 全てのものはどっかで他のものとリンクしているのでしょうし。