お茶漬け

「やっぱりさ彼氏はお茶漬けなんだよね」
 来週の木曜日に研究のプレゼンを控えてカフェで文献漁りしている私の耳に
飛び込んできた言葉でした。
 もう少し余裕あるときでしたら何か気の利いたコメント返せそうだったのですが
あいにくと私のメモリーは活字処理の方に割かれていてせいぜい
“彼氏はの‘は’というのはトピックを表す助詞というよりも取り立ての働きが強いかな、‘ね’というのは相手に同意を求める終助詞でやっぱりさの‘さ’は…”
ぐらいの感想しかありませんでした。
 それに一つ一つの単語の意味は分かっていても文になると意味が分からなくなる
ことってありますから。
 発話した本人にどーゆこと?という意味を込めて肩すくめながら首かしげて
みせました。
 まあその後の会話というのはあまりにピーな内容でしたのでしかも長いから省略
します。
 つまりは例え今付き合ってる彼氏がいようとやっぱりいい男はいいんだから
それに対してときめくのは当然なんだと。
 どうやら憧れの有名人が実は既婚者だったと知ってショックであったところから
この話になったみたいです。
 で、貴方は日本に彼氏いるんでしょときて冒頭の発話が出たのだとか。
 彼女曰く、いい男はつまり高級フレンチなんだって。
 食べたいけど毎日は無理。
 でもお茶漬けなら食べたいと思ったらすぐ食べられる、気兼ねしないし、何故か
突然ほしくなったりでも普段はいらなかったりじゃんと。
 なんだか分かったような分からないような。
 お茶漬け扱いされてる日本の彼氏の意見も聞いてみたいような気もしますが。
 
 それにしても永谷園のお茶漬けの素ってお茶碗一杯分のご飯には量が多いですよね。